ルイス島のお店
外食
市内以外にはあまりありませんが,ときどきものすごく美味しい店があります。
例えば,Port Beach House[閉店してしまった・・・]。美しい景色と美味しいお食事を。スーパーで売ってるような普通の食材も使ってるんですが,腕とセンスが相当良いようです。かなり美味しい。人気メニューは売り切れていることも。
ちなみに,野菜類については,ほとんど畑を見たことが無いので栽培農家は皆無かもしれません。が,野菜造りコンテストをやっていたので,小規模ながらどこかで作っているようです。ただ作法紹介を見ると,土を耕して植えて,じゃなくて,土を掘って穴をあけて,壁になる板で囲ってから,栽培用の土を入れて植える,みたいなことが紹介されてたので,ピーティーな土壌はpHが低く,野菜作りにはまったく適して無いんでしょうね。
一方,麦類についてはいくらかの収穫があります。Croftingと呼ばれる小規模農業で,経緯についてはクリアランス運動の項で触れた。
アート
写真家だらけ
景色が尋常でなく美しいせいでしょう。ここにいる人は誰もが写真家になりたくなってしまうようです。ちょっと移動するたびに,写真スタジオの看板が目に入ります。
ちなみにアートセンターで見た風景写真は,フォトショップ全開の作品でした。あまりに美しい自然の風景を眼前にすると,それを写真で表現しようとするなら畢竟激しい表現になるしかない,その気持ち,ものすごくわかります。
手工芸
個人でやってる小規模な手工芸品点が数多くあります。羊毛,織物,かご,ガラス細工,宝飾・金工,陶芸,石鹼,などなど,自分で作って自分で売ってます。店を出すのが面倒な人は,近くのコミュニティ・ショップなどに販売を委託しているので,そちらもチェックしてみてください。
いずれもクオリティは高いですが,お値段も高いです。
作者と直接話をしながら選べば,よりすてきな旅の思い出になるでしょう。なお,語学力はほとんどいりません。お店の人たちは真心で通じ合う術を知ってますので大丈夫です。
治安がいいからか,お店に行っても,開いているし商品も並んでるけど誰もいない,ってことがままあります。よく見ると机に「ご飯食べに行くから小一時間待ってね」とか紙が置いてある。
実は
ハリス・ツイードの主な生産地は,ハリス島じゃなくてルイス島(ストーノウェイ,ショーボスト,キャロウェイに工場)で,ハリスツイード協会本部もストーノウェイです。実際に織ってるのは,ハリス島の個人の家々なのですが,その糸の生産や染色,および生地を商品として加工したりといったことは,ほとんどルイス島でやっています。なので,ルイス島にも当然ハリスツイードのお店がたくさんあります。ハリスツイードについてはハリス島のコーナーで詳しく。
酒屋
よくわからないのは,いわゆる「酒屋」がないこと(見つけられない)。「スコットランド・イコール・ウィスキー」の頭しかなかったので,そこらでじゃんじゃんスコッチが売られていると思いきや,シングルモルトで見かけるのは,グレンフィディック,グレンモーレンジ,アイル・オブ・ジュラくらいで,ここらの酒飲みはWhyte & MackayやThe Famous Grouseをかっくらう模様。
主な家飲み用の酒としては,ビールとワインが主なようです。それらはスーパーでもコミュニティ・ストアでも,なかなかの品揃えがあります。
ビール
さすがにビールは充実していて,BroughtonのOld Jack,Williams BrothersのFraoch,グラスゴーのTennent's,エジンバラのMcEwan'sなどスコットランド産だけでなく,アイルランドのギネスはもちろん,イングランドはLondon Prideに,ヨークシャーのJohn Smith'sなど,毎日違う種類のビールを堪能することができるほどです。
Hebridean Brewing
そして何よりストーノウェイにはHebridean Brewingという地ビール屋があるので,とりあえずこれをまずは飲みましょう。2001年創業の新しいビール屋です。醸造所はただの工場で,特に見学とかはやっていないようですが,島内ならどの店でも扱ってます。4種類ありますが,どれも薄いがコクがある,スコットランド・エールらしいエールビールで美味しいですよ。
蒸留所
あちこち散策していれば,島内に新しい蒸留所が1つあることに気づくでしょう。いまどき珍しく,麦の栽培から販売まで全工程を一貫して自社で行うスモールバッチです。昔ながらの蒸留設備の見学もできますよ。
聞けば聞くほどすごい執念で作った蒸留所なので,詳しくは「特集:アビンジャラク蒸留所」をご覧下さい。
公共サービス
産業・商業地としては斜陽ぎみで,就業者の公務員率は脅威の40%越え。
Royal Mail
ほかに人が通らないせいでしょうが,道路に出るとたいてい真っ赤なRoyal Mailの配達自動車と出会います。ポストもそこらたじゅうに存在していて,人口に比して郵便環境はものすごい充実だと思います。
ちなみに電話ボックスも,必ずどの集落にもあるというほどある。
工事
島の昔ながらの3大産業,クロフティング(小規模農牧)・漁業水産・繊維が斜陽傾向であるのに対して,観光業は成長産業らしく,Outer Hebrides Area Tourism Partnershipによると2009~15年の間に観光収入を50%させる意気込みです。そこにこの公務員率の高さときたら,やはり公共事業,特に道路関係は充実してきます。道の拡張工事をどんどん行ってます。狭いところに馬鹿でかい重機を入れて,ガーっとやっちゃう式で,気持ちの良い道路を次々生み出しています。