魅惑のカナダ

在外訪問研究者の帯同家族として滞在して知ったカナダ情報をバンクーバーを中心に記録してるよ。

入出国・ビザ

サバティカルの訪問研究者の家族がカナダに入国する話だよ。ここではYVR(バンクーバー)空港から入国する話をするよ。

サバティカル(在外研究)状況

コロナ後に,日本から1か月以上カナダに滞在する研究者は100人ちょっと。これにJSPSの特別研究員数十人を加えても,せいぜい100数十名しかカナダに日本の訪問研究員はいないよ[pdf: 文科省]。

必要なビザ等・入国手続き

研究者本人は,入国までの手続きを受け入れ大学が全部教えてくれるから,その通りにすればいいだけだよ。

ややこしいのは家族だよ。

これまでは,6ヶ月以上の滞在であれば,配偶者にはSpousal Open Work Permit(SOWP)が空港で発行されてたんだけど,2025年1月の新制度になって,研究者の就労ビザの期限が16か月以上ないと発行されない規則になったんだ。

だけど,実際の運用では発給されてるんだよね。新制度の適用範囲外は自由貿易協定(FTA)の対象(投資家とか)だけだから,オカシイよね。ただ,新制度の趣旨は,留学生として入国して家族を呼び寄せて定着しちゃう人が激増してしまって家がなくなっちゃったのを何とかしようということだから,訪問学者にそれが影響するのは本意ではないんだろうね。Visiting Professorは,NOCコード41200として,職業分類(NOC)TEER 1(Skilled Worker)に分類されてるし,絶対期限で帰ることが保障されてるから,カナダとしては,Family Reunificationの政策理念から,高いスキルをもった学者がカナダに貢献してくれるからには,その家族がカナダで生活基盤を維持できるように配偶者に就労機会を与えるべきと考えるのは当然でしょ,という発想で,ひきつづきSpousal Open Work Permit(SOWP)を与えてる,んだと思います。

こんなややこしい事情があるから,うまくいくかどうかは係官の裁量次第なんだけど,まずは,配偶者は,「Visitor Record」ではなく,働く気がなくても「Work Permit」を申請してみるべきだよ。

だって「Visitor Record」だとただの観光客のようなものなので,法的地位が低くて基本的に何もできない。そもそもVisitor Recordも,原則6ヶ月分しか発行できないはずなのに,実際には1年分出す係官が多い。だって,1年いるのは確実なんだから,6ヶ月分発行しても,即6ヶ月延長を申請されるだけだし,さらに延長申請は,してしまえば実際に発行されてなくても申請した事実をもって滞在許可が出たものとみなされる仕組みだから,結局は,手間が増えるだけなんだね。

で,対して「SOWP」は,無料の医療保険(MSP)はじめ外国人としての市民権を完全に与えられるよ。実際に働く際にもLMIA waiver(労働市場影響評価免除)だから,雇用主も気軽に雇えて重宝される。LMIAは,労働省(ESDC)がこの人をこの仕事で雇ったときにカナダの労働市場に悪影響を与えないと認める手続きで,申請が必要な場合,雇用主は時間もお金もかかるからタイヘン面倒なんだよ。

逆に子どもは,公立学校に行かせるつもりでも「Study Permit」はいらないよ。「Visior Record」で市民として公立学校に通えるし,医療費も無料になるし,何かと損しないから。365日以上いないと留学生扱いでお金を取られるかと心配したけど,約1年,で問題なく市民として公立学校に通えるよ。逆にStudy Permitだと留学生として扱われるところが出てきて,保険とかが割高になっちゃうよ。

子連れで保護者が1人だけで行く場合は,実子誘拐ではないことを証明できるように,もう1人の保護者の宣誓書みたいなのを用意したほうがいいよ。

戸籍謄本

申請に必要な戸籍関係の原本+英文翻訳(配偶者関係の正当性を証明するためにも必要)は,カナダだと領事館で出せるけど,日本国内で用意するには,州認定翻訳者(11人しかいない)によるか,流暢な翻訳者による宣誓書と公証人による認証が必要とされているけど,実際には,流暢な翻訳者(要はそういう業者)による宣誓書で問題なく通しているみたいだよ。

どこで申請するか

これらビザ証は,事前にオンラインで取得するより,入国時に空港の移民局窓口で取得するほうが断然早いよ。

ただし上のとおり,すべて空港係官の裁量と能力次第なので,ハズレ係官にあたると入国してから,ここがおかしい,あれが足りない,のようになりがちなのはある程度覚悟しておくよ。

パスポート & eTA + ESTA

パスポートの必要有効期限は「出国」予定日+3か月だから注意して。

eTAはパスポートの失効と同時に切れるから注意して。手元に記録が残らないから自分で番号を控えるなどして。

すぐそこがアメリカだから,ついESTAを忘れがちで,忘れると駅とかで取得する行列にハマりがちだから注意して。

日本人としての権利

在外選挙人名簿に登録していこう。投票すると,職員が厳封した箱を抱えて日本までもっていくよ。

在留届は義務だよ。

日本出国

関西空港

関空は,終わらない工事のせいもあって,ターミナル内,特に国際線の制限区域内がやたら込んでて辟易するよ。というか,全体的に狭いよ。継ぎ足しにも限界があるよ。万博云々の話じゃないよ。

制限区域内の飲食店は,席が足らなさすぎだよ。

CANADIAN MORNING & TOKO

制限区域内の,CANADIAN MORNING & TOKOで,かわいい旅グッズが売ってたよ。

機内の過ごし方

気圧対策

耳がツーンとなって治らないと,航空性中耳炎になって面倒だよ。失聴する場合さえあるよ。

そこで「オトヴェント」。機内で上昇・下降時には,この風船をパコパコしていると,耳がカンタンに抜けてスバラシイよ。鼻をつまんでウーンってするのとは別次元だよ。普段からオトヴェントを使って練習したほうがいいよ。

もちろん飛行機用耳栓「サイレンシア FLIGHT PLUS」をぎゅうぎゅう耳に詰めるのは必須だよ。

エアカナダ

Air Canadaのエコノミーのシートピッチは81cm。JALとかANAの86cmピッチに慣れているとかなり狭く感じるよ。

前が壁の優先席は,1.5万円くらいプラスで,ちょっと広いよ。

ちなみに(以下,備忘録),昔(2009年8月),カナダ経由でアメリカ(Grand Rapids)に行くときに,エアカナダでカナダ乗り継ぎ便にしたら,乗り換え1.5hしかないけど大丈夫ですよ,とエアカナダに言われてそうしたものの,ホンマに大丈夫なのかしら,と思っていたら,案の定,荷物が間に合わないとか,入管が混んでるとかで,結局,乗り継ぎ間に合わず,空港近くのホテルに泊まらされるハめになり,窓口でたらいまわしにされ,宿泊料はエアカナダ持ちにはなったものの,着地で予約していたレンタカー代は余分に取られ,宿泊費も1泊無駄にし,と面倒な思いをしたのは,バンクーバーではなくYYZ(トロント)だったことを,記録を見返して知ったよ。

全般的に,トロントのエアカナダの空港職員はイヂワル,というステレオタイプがあるらしく,まったくそのとおりだったじゃないか,と思えちゃうよね。

カナダ入国

降りたらみんなと一緒に入国ゲートへ。お手洗いはそこまでにもたくさんあるよ。無人キオスクでパスポートを読み込んだら,観光の人はそのまま進んで係官のチェックへ,ビザ取得の人は壁沿いの入管窓口室へ。荷物を取ったら,出口に進むと,係官が書類をチラ見して入国完了。

キオスク

Kioskの機械のおかげで滅茶苦茶スムーズだよ。

空港係官

基本的に専門的知識がない人がほとんどなので,ヘンだなと思ったら,粘りまくって主張を通したほうがいいよ。上司呼べ,が決め台詞だよ。

ただし,うまくいかないからと言って,裏技的なものを使おうとすると酷い目に合うよ。特に「フラッグポール」やそれに類する方法は絶対ダメだよ。つまり,最初の入国の時にうまくいかなかったから,再入国してその時になんとかやりなおしてもらう,みたいな方法は絶対にうまくいかないよ。

学生国境管理官

5月から9月の繁忙期は,Student border services officerが業務にあたるよ。オンライン講習を受けただけのただの学生だよ。免許は持ってるけど自動車免許だよ。

移民コンサルタント

カナダ政府公認移民コンサルタントという仕事があるよ。入管についての専門家で,専門知識の提供やいろいろな仲介をしてくれるよ。

ビザ関係で,万一,わけのわからない事態になったときには,使える存在だよ。

SIN(Social Insurance Number)

就労者は,入国したら,まず社会保険番号を取得せねばならないよ。とにかく早くほしいので,オンラインじゃなくてService Canadaで申請するよ。

カナダ出国

何もないよ。

毎度思うんだけど,どうしてむやみにチェックインカウンターの行列に並んでいるの? よほど複雑な乗り継ぎでもするのかしら。オンラインチェックインして,キオスクで搭乗券と荷物札を出力して,荷物に札をつけて,Baggage Dropに荷物を放り込んだら終わりだよ。

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