魅惑のカナダ

在外訪問研究者(サバティカル)の帯同家族として滞在して知ったカナダ情報をバンクーバーを中心に記録してるよ。

リッチモンド

バンクーバーのすぐ南,YVR空港のあるリッチモンドのあれこれを紹介しているよ

リッチモンドはチャイナタウンだよ。人口20万人のうち,80%がVisible Minority(原住民でも白人でもない住民,というカナダ独特の統計概念),そのうち11万人が中国人だよ[出典]。

お店

中国っぽい,でっかいお店がたくさんあるよ。

JAK's Beer Wine Spirits

JAK'sのリッチモンド店[MAP]は,日本酒の品ぞろえがスゴイ店だよ。日本でもなかなか手に入らないような少量生産の地酒のイイやつをあれこれ取り揃えているよ。もちろん日本よりずっとお高いよ。

奈良の御所の油長酒造の最後の火入れ酒「風の森 ALPHA3」が大切に冷蔵保管されていたので買ってみたよ。さすが,保存もよく,フレッシュで美味しかったよ。

Lennox Liquor Store

Lennox Liquor Storeのリッチモンド店[MAP]は,中国・日本の酒がたくさん売ってるよ。いつもどこで紹興酒を買ったのかを忘れちゃうんだけど,ここは売ってるよ。

古都斯兰州牛肉面(Quds Halal Noodle House)

古都斯兰州牛肉面は,ランズドーンセンターの隣にある小さな今風の洒落たファストフードスタイルの蘭州牛肉麺の店だよ。

蘭州牛肉麺というと,中国のラーメンということで,いわゆる漢人が「本場のラーメン,コレあるネ」のように作り食べるものをイメージするけど,実際は,回族の清真料理,つまり,イスラムのハラルフードなんだね。このお店の名前が「Quds Halal」なので初めて気づかされたよ。実際,オーナーもイスラム人だよ。

蘭州牛肉麺にハズレはそうそうないし,ここもさっぱりとした味わいでおいしいよ。

McArthurGlen Designer Outlet Vancouver Airport

McArthurGlen Designer Outletは,YVR空港近く,テンプルトン駅前のアウトレットモールだよ。

服や靴やらのファッションブランドが勢ぞろいだよ。時に入店制限するくらいの混雑だよ。

他方,服飾系の買い物をする気がない人には何にもおもしろいところはないよ。

そんなことより,駐車場の端っこが滑走路の端っこなので,迫力の離発着シーンが見えるよ。

IKEA Richmond

リッチモンドにイケアがあるよ。

世界中どこにいっても同じだよ。レストランがめちゃ混んでるよ。

ホットドッグコーナーもあるけど,ピクルス&オニオンフライはセルフじゃなくて有料注文だよ。サーモンも売ってるけど,さすがにここでは誰も買わないと思うよ。

ところで世界中どこに行っても,都会の民泊は,イケアでできてるよね。

イケアの青いバッグはなぜか,空き缶集めに使われているイメージだよ。

Lansdowne Center

リッチモンドのショッピングモール,Lansdowne Centerは,中国だよ。

巨大スーパーT & Tはまさに「大統華超級市場」だよ。

夏になると駐車場に移動遊園地がやってきて人気だよ。

R & H Chinese Food

おばあがひたすら小籠包を包んでいるフードコートのR & H Chinese Foodはおいしいよ。ただセットで頼むと,単品のよりおいしくないよ。

スティーブストン

日系人が最初に集住した街だよ。昔は,路面電車がダウンタウンまで1時間で結んでいたよ。競馬場があったから,街からたくさんの人が来たらしいよ。

Stevestonは観光向けによく整備された港だよ。桟橋の漁船で直に海産物を売っているらよ。量が多くて安いよ。筋子を買ってイクラにしたよ。

Lavash Seaside Grill

港にあるLavash Seaside Grillは,観光客向け専用のレストランかと思いきや,その店でしか入荷してない地元の新鮮な魚介の料理を堪能できるお店だったよ。

混んでるとなかなか料理が出てこないけど,景色を堪能していればいいのでよかったよ。それにいつ行っても美味しいよ。

缶詰工場博物館

港にあるGulf of Georgia Cannery National Historic Siteは缶詰工場の歴史博物館だよ。なぜか興味が尽きないよ。

とにかく魚の処理は匂いがタイヘン,人というものはアホ(限界まで取る尽す),ということがよくわかったよ。

スティーブストン歴史遺産

Steveston Heritage Siteは,ここらで日系人が活躍していたころの,港町の様子を保存しているプロジェクトだよ。無料で,充実した展示・再現を見て回れるよ。

ブリタニア造船所跡

Britannia Shipyards National Historic Siteでは,海辺に当時の造船所やおうちを保存して,当時の暮らしぶりがわかるようになっているよ。

スティーブストン博物館

かわいい郵便局を入ると,その奥が博物館になっているよ。ものすごい充実した展示[その一部]で,日系人とともに作った街が戦争で日系人が追放されてなくなってしまう歴史が,ありありと描かれていたよ。

広くてキレイなトイレもあったよ。

路面電車記念館

1913~58年までダウンタウンと結んでいた路面電車を保存しているよ。車掌の恰好で案内してくれるおじさんがいたよ。

Tomekichi Homma Elementary School

普通の公立小学校だけど,その名を冠するこの本間留吉という人は,1883年に来た日本人移民で,学校を建てたり病院を建てたり,それら最初は日系人向けだったけど,恵まれない人ならだれでも無料でOKとか現在のカナダ保険制度の源流を作ったり,非白人の選挙権獲得法廷闘争(ホンマ vs トーマス・カニンガム登記官裁判)をやったり,カナダの民主主義の歴史に大きな役割を果たした人らしい。最後は,戦争の時に収容所送りになってそこで死んじゃったんだけど。

Steveston Cafe & Hotel

Steveston Cafe & Hotelは,1895年創業の老舗ホテルだよ。ちゃんと古いけどリフォームを繰り返してあって快適だったよ。もちろんエレベーターはないよ。でも近隣のオシャレホテルの半額くらいと安いうえに,さらにBC州住民は2割引!だよ。ただし併設してた喫茶やバーは閉店してたよ(改装中)。

Steveston Liquor Store

Steveston Liquor Storeはホテル1階の酒屋だよ。ホテルのフロントになってて,レジの裏の窓がフロントになってるよ。ちゃんと荷物も預かってくれるよ。

Rocanini Coffee Roaster

Rocanini Coffeeは路面電車記念館の交差点の角地にある,焙煎が売りのくつろげる喫茶店。日本人が関与しているのか,そういう感じの小物とかもあったよ。

なんでもパンデミックのときに,この店でマネージャーが70代のレイシストカップルによるヘイトクライムに巻き込まれたらしく,ここらでもそんなことあるのかしらと思ったら,ここまでイってしまってる人らが相手で本当に気の毒としか。当時の「アジア系への偏見」というより,このカップルの個人的ヤバさの問題としか思えないわ。

でも実はこの裁判はカナダの法的常識感覚を象徴的に表していると思うよ。だって,こんなひどいことをされたのに,判決は,12か月間の保護観察と罰金100ドル,この喫茶店とかへの接近禁止だけだったんだけど,原告はこれを極めて肯定的に評価したんだ。それは,判決でこの70代の行為が「偏見・憎悪・先入観に動機づけられていた」ことが認められた,つまり単なる侮辱や口論ではなくヘイトであると公的に認定したからで,かつおまけとしてこの70代が反省していないことも完全にダメなこととして罰金で示されたからで,こういうイカレコレやそういう態度をこの社会は許しませんよと明確に表されたから。

まさにコモン・ロー社会の真骨頂で,判例によって社会規範を構成する社会だからこそ,こういうイカレた事象ひとつでも,公的にアキマセンよと判決することで,ああこの社会はイカレコレはダメな社会なんだなとみんなで納得する規範の構成につながっている。だから量刑そのものより,判決の理由とか語られ方がとても注目されるし,原告も反省する気のない70代に重罰を与えるより,社会的にハッキリダメと認定してもらうほうが,スッキリもするだろうね。

Steveston Seafood House

Steveston Seafood Houseは,オーセンティックなレストランだよ。白人層に人気があるみたい。

何というか,普通だよ。

ここもだけど,カナダで思うのは,カクテルが薄いよね。氷が弱い印象。家で自分で作った氷でつくったカクテルみたいな薄さ。

ミノル競馬場

カナダラインの終点,ブリグハウス駅前にあるCFリッチモンドセンターの裏に,ミノル・パークがあるよ。駅名のブリグハウスは,この公園を作った一家の名前だよ。

元「ミノル競馬場」で,北米最高の競馬場と呼ばれたらしいよ。名前は日本と関係がありそうで,ほとんどないよ。

19C末,アイルランドの大地主Hall Walkerは,今のIrish National Stud & Gardensと呼ばれる所を作って競走馬のブリーダーもやってたんだけど,日本庭園が好きで,庭師にTassa Eida/飯田三郎という日本人を雇って,その腕にほれ込んでたんだって。それで自分のお気に入りの馬に,飯田の息子の名前「ミノル」の名前を付けたんだって。そんな地球の裏の名前のついた辺境の田舎の馬の調教を見た中央の王様エドワード7世が,これはイケる!と購入(最初はリースだったらしいけど)。王様としては王の馬がダービーを制覇することは自分の名誉を高めるために悲願だったらしく,そんで実際に優勝したもんだから(王子様時代には2度も勝っているが,在位中の王として勝利した者は後にも先にもこの1回),同じく辺境のカナダでもあやかりたいあやかりたい,と大人気で,同年オープンの競馬場の名前を「ミノル」にしちゃったんだって。

公園にはミノルの銅像(Sergei Traschenko作「ミノル・ホース」)が立ってるよ。

その後「ブリグハウスパーク」「リッチモンド センテニアル パーク」と名称変更を経て,1960年に「ミノル パーク」に戻したよ。特に日本人の名前,という意識はないらしく,日系人の歴史とは接点はみつからないね。

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